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“やわらかいもの”ばかり食べていると顎が育ちにくくなるのでしょうか
歯科治療について
2026/08/14
暑い毎日が続いていますが、
今回のブログでは「柔らかいものばかり食べていると顎が育ちにくいのでしょうか?」との質問にお答えしていきます。
柔らかいものばかり好んで食べる子は、噛む回数がとても少なくなります。
そのことから考えられる成長期の子どもさんへの影響は次のとおりです。
【顎の発達への影響】
よく噛むことで、顎の骨や周囲の筋肉に適度な刺激が加わります。
成長期には、この刺激が顎の発達を助ける一因になると考えられています。
柔らかいものばかり食べていると、刺激が少なくなる可能性があります。
【歯が並ぶスペースの不足】
顎の発達が十分でない場合、永久歯が並ぶスペースが足りず、歯が重なったりガタガタになったりするリスクが高まることがあります。
【お口周りの筋肉への影響】
よく噛むことで舌や唇、頬の筋肉も使われます。これらの筋肉のバランスは、歯や顎の発達にも関係しています。
一方で「噛む回数を増やせば歯並びが必ず良くなる」とは言えません。
歯並びが悪くなるのは、お口周りの悪習癖が色々と影響してくる為、噛む回数不足の及ぼす影響は、その多くの要因の一つだと考えられています。
顎は「使うこと」で成長の刺激を受けます。
子どもの顎の骨は成長中なので、噛むことにより
・咀嚼筋(噛む筋肉)が働く
・顎の骨に力が加わる
・骨がその刺激に適応して成長する
という仕組みがあります。
これは骨全般に見られる性質で、適度な力がかかることで骨の形成や維持が促されます。
では、柔らかい食事が続くとどうなるのでしょうか?
噛む必要が少ない食事ばかりだと、
・噛む回数が減る
・咀嚼筋を使う量が減る
・顎への機械的な刺激が少なくなる
結果として、顎の横幅や前方向への成長が十分でない場合があると考えられます。
そのため、永久歯が並ぶスペースが不足し、歯が重なって生えてしまう原因になります。
子どもさんの歯並びは
・呼吸(鼻呼吸・口呼吸)
・舌の位置
・咀嚼習慣
・全身の成長
・遺伝
などが組み合わさって決まります。
つまり、柔らかい食事だけが原因で顎が発達しなくなるわけではありませんが、歯並びが悪くなる原因の一つとして考えられます。
逆に、硬い物を食べれば必ず顎が大きくなる、ということでもありません。
家庭でできる工夫とは
・年齢に合った範囲で、少し歯ごたえのある食材(野菜、きのこ、豆類、肉など)を取り入れる
・食べ物は適度な大きさにして、しっかり噛んで食べる習慣をつける
・食事中は飲み物で流し込みすぎないように注意する
・鼻呼吸を促し、口呼吸が続く場合は原因を確認する
実際の食事で意識したいこと
大切なのは、「硬さ」そのものよりも、「自然とよく噛む食事」です。
例えば、
・根菜類(ごぼう、れんこん、にんじん)
・豆類
・適度な弾力のある肉や魚
・野菜をある程度の大きさで調理する
などは、無理なく咀嚼回数を増やせる食品です。
まとめ
「硬い物=歯並びが良くなる」ではありません。
なぜなら歯並びは「歯」ではなく顎の成長や、お口まわりの筋肉の使い方、などの複数の要因で決まるからです。
具体的には、次のような理由があります。
1. 大事なのは「硬さ」より「しっかり噛むこと」
例えば、
フランスパンは硬いですが、小さくちぎって飲み込めばあまり噛みません。
一方で、れんこんやごぼう、肉などはそれほど硬くなくても、ある程度の大きさで調理することによって、何度も噛まなければ飲み込む事ができません。
顎への刺激は、「どれだけ硬いか」だけではなく、噛む回数や噛む時間に左右されます。
2. 硬すぎる物は必ずしも良い刺激ではない
極端に硬い食品は、
・歯が欠けることがある
・顎関節に負担がかかる
・子どもが噛むのを嫌がることがある
といった問題もあります。成長に必要なのは適度な負荷であり、「できるだけ硬い物」が良いわけではありません。
3. お口の使い方が重要です
歯並びには、
・舌の位置
・唇や頬の筋肉のバランス
・鼻呼吸か口呼吸か
・指しゃぶりなどの習慣
などが大きく関係しています。
最後に
柔らかい物ばかり食べていると顎が育ちにくいので、硬い物を食べれば歯並びが良くなる。というわけではありません。
良い歯並びになるためには、
・よく噛んで食べる習慣をつける
・バランスのよい食事を心がける
・鼻呼吸を意識する
・正しい舌の位置
・必要に応じた歯科医院での経過観察
これらを組み合わせることが大切だと考えられています。
もしも、お子さんの歯並びが気になる場合は、小児歯科や矯正歯科で一度相談されることをお勧めします。
当院では、お子さんの顎の成長や永久歯の生えてくる位置を歯のレントゲン写真を用いて確認いたします。早めに受診することで経過観察でよいのか、矯正が必要になるのか、生活習慣の見直しが必要なのか、などのご提案やアドバイスをさせていただきます。
また、当院の院長は女性歯科医師です。
自身も歯列矯正を経験し、二児の母として現在も育児に向き合う立場から、お子さまや保護者の方の気持ちに寄り添った、きめ細やかな配慮を大切にしています。
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