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『歯科が教える』災害時に必要なものとは? 〜忘れがちな、お口の備え〜
歯科治療について
2026/10/13

今回は頻発している災害に備え、
歯科の視点からみた防災セットについてお話したいと思います。
普段の防災セットに、プラスの準備として参考にして下さい。
災害時にも、お口の中を清潔に保つことや誤嚥性肺炎などを防ぐために、『お口の防災セット』の準備が必要です。
おすすめの「お口の防災セット」
①歯ブラシ:家族分
②歯磨き粉:小型のもの
③水:飲用だけでなく、口腔ケアにも使えます
④デンタルフロス/歯間ブラシ:歯ブラシだけでは落としにくい汚れに使用します
⑤洗口液:水が十分に使えない場合の補助としてあれば安心です
⑥入れ歯用品:入れ歯ケース・入れ歯の洗浄用品
⑦口腔内用ウェットティッシュ/ガーゼ:水が少ない状況での口腔ケアに
⑧キシリトールガム:水や歯ブラシが使えない時の補助に
⑨マスク:避難所などでの感染対策にも
特に忘れられやすいのが「入れ歯」と「入れ歯用ケース」です。
避難時に入れ歯を外したままにすると、食事が十分にできなくなることがあります。入れ歯ケースを防災バッグに入れておくのがおすすめです。
また、災害後は水不足などから歯磨きがおろそかになりやすく、口の中の細菌が増えます。
特に高齢者では、口腔内の衛生状態が悪化すると誤嚥性肺炎のリスクにもつながるため、災害時こそ口腔ケアが重要です。
「防災バッグに入れておきたいもの」を年齢別に分けると…
家族共通 のもの
☐ 歯ブラシ(1人1本)
☐ 歯磨き粉
☐ デンタルフロス/歯間ブラシ
☐ 洗口液
☐ 飲料水
☐ 口腔内用ウェットティッシュ
☐ ガーゼ
☐ キシリトールガム
☐ マスク
ポイント: 災害時は「食べること」だけでなく、口の中を清潔にすることも命を守る大切なケアです。特に避難生活では歯磨きが十分にできない状況が続くため、口腔ケア用品を防災バッグにあらかじめ入れておくと安心です。
高齢者はプラスして
☐ 入れ歯ケース・入れ歯用ブラシ・入れ歯洗浄剤
☐ やわらかく食べやすい非常食
☐ 口腔ケア用ウェットティッシュ
入れ歯をティッシュに包んで避難するのは避けましょう。 ゴミと一緒に捨ててしまう可能性があります。
必ず入れ歯ケースに入れて保管しましょう。
子どものプラス用品として
☐ 子ども用歯ブラシ
☐ 子ども用歯磨き粉
☐ フッ素入り歯磨き粉
☐ 子どもが使いやすいコップ
☐ 年齢に合ったキシリトール製品
☆これだけは覚えておきましょう!
「水がないから歯磨きしない」ではなく、水が少ない状況でもできる口腔ケアセットを準備しておく。
災害時の口腔ケアは、虫歯予防だけが目的ではありません。口の中の細菌を減らし、誤嚥性肺炎などのリスクを抑えることも重要です。
災害時の口腔ケア
水がほとんどなくても、お口を清潔に!
災害時は、水や歯ブラシが十分に使えないことがあります。
だからと言って口の中を不潔なままにしておくと、むし歯や歯周病だけでなく、誤嚥性肺炎などのリスクにつながります。
① 「歯ブラシ」が使える場合
少量の水で歯磨きしましょう。
1. 歯ブラシを水でぬらす
2. 歯磨き粉を少量つける
3. いつも通り、歯を丁寧に磨く
4. 歯ブラシの汚れをティッシュなどで拭き取る
5. 少量の水で口をすすぐ
*ポイント
水を一度にたくさん使う必要はありません。
「少量の水を上手に使う」ことが大切です。
② 水がほとんど使えない場合
歯ブラシ+拭き取りでもケアできます。
1. 歯ブラシがあれば、まず歯を磨く
2. うがいが難しい場合は、歯ブラシについた汚れをティッシュなどで拭き取る
3. 歯や歯ぐき、舌などを清潔なガーゼや口腔ケア用ウェットシートでやさしく拭く
4. できる範囲で唾液を吐き出す
*ウェットシートは、口腔内に使用できる製品を選びましょう。
③ 歯ブラシがない場合
ガーゼや清潔な布、口腔ケア用ウエットシートなどを指に巻いて、歯の表面をやさしく拭きます。
特に、
• 歯と歯ぐきの境目
• 奥歯
• 舌
を意識しましょう。
ただし、これは歯ブラシの代わりになる完全な方法ではありません。
歯ブラシが手に入ったら、歯ブラシでのケアに戻しましょう。
☆避難生活では「食後のケア」を意識!
水分が少ないときでも、
「食べたら、そのままにしない」
ことを心がけましょう。
食後に歯磨きができない場合は、
口の中を拭く・可能な範囲ですすぐ・唾液を出すなど、できるケアを行いましょう。
☆特に注意したい方
• ご高齢の方
• 入れ歯を使用している方
• 飲み込みに不安がある方
• 口が乾きやすい方
まとめ
災害時は口腔内の清潔を保つことが、全身の健康を守ることにもつながります。
「歯を守る」ことは「命を守る」こと。
災害時こそ、できる範囲で毎日の口腔ケアを続けることが大切です。
防災セットには『お口の防災セット』も忘れずに準備しておきましょう。
当院の院長は女性歯科医師です。
自身も歯列矯正を経験し、二児の母として現在も育児に向き合う立場から、お子さまや保護者の方の気持ちに寄り添った、きめ細やかな配慮を大切にしています。幅広い年代の方々に安心して受診いただけるようスタッフともども心がけておりますので、気になることがあれば是非ご相談ください。
初めての歯科受診や矯正相談の方にも分かりやすく丁寧にご説明し、安心してご来院いただける環境づくりを心がけています。
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